★読切!(ショートショート・短編) 高校生の恋愛・大人の恋愛・ ファンタジー等

読切! 死にたい女(現代ファンタジー) 1話完結

 ←美理衣&ルーゼン 第7章 ルーゼンの嫉妬 8 →奴隷になった娘 15
「死にたいな……。死んでしまったら楽だろうな……」

 独り言を呟く女を死神は見つけた。

「ほう。なかなかいい獲物じゃないか。あとひと押しすれば簡単に地獄へ落とせそうだ」

 死神は大きな鎌を手にその女へ近づいた。

「待て!」

 両手を大きく広げ、死神の行く手を阻む者がいた。

「なんだ、貴様は。俺の仕事を邪魔するな」
「私は彼女の守護神だ。彼女の寿命はまだ残っている。お前の手には渡さない」

 死神は守護神と名乗った男を鼻で笑った。

「何が守護神だ。死にたがっているじゃないか。守りきれてもいないくせに偉そうに」
「彼女の心を守るのは、彼女自身だ。それを見守るのが私の仕事だ。お前の出番は当分ない」
「それはどうかな。今日のところは引いてやるが、近い内に、貴様もろとも俺の手で地獄へ落としてやる」

 死神は黒いマントを翻し、姿を消した。
 守護神は女に向き直った。

「今までも死にたくなるほど辛いことはたくさんあったが、その後、生きていてよかったと思ったこともあっただろう? あなたの体はまだまだ健康だ。ここで死を選ぶのは早すぎる。一時の感情で、間違った行動を起こさないで欲しい」

 だが、女の耳には守護神の声は聞こえず、女はただため息をついて、睡眠薬を取り出し、一錠だけ飲んだ。

「眠ることで楽になるなら、それでもいい。ゆっくり休んで、いい夢を見て、目が覚めた頃には気分が少しは良くなっているだろう」

 女はパソコンの電源を落とし、部屋の電気を消して、ベッドへ向かった。




ランキング参加中です。応援クリック頂けると嬉しいです。


にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へ
にほんブログ村

作者より
女=作者自身です。
今の心情をそのまま物語にしてみました。
死神=死にたい私、守護神=死ぬのが怖い私
登場人物は全部私。
関連記事


もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png 詩のようなもの
もくじ  3kaku_s_L.png バトン
もくじ  3kaku_s_L.png 作者より
  • 【美理衣&ルーゼン 第7章 ルーゼンの嫉妬 8】へ
  • 【奴隷になった娘 15】へ

~ Comment ~

今晩は~

悪夢?を見ることが多いボクは

夢を見ることがなくなるのならばと

考えたりもします

でもやはりボクも

そのことで 過去に囚われたままになることを

恐れたりもしています…

薬はいいのかもしれませんね

取り敢えず 疲れ果てた日には

夢さも見ないのですが

フラメント様

こんばんは。
悪夢も見ますね…。
浅い眠りで悪夢から目が覚めてまた寝たら同じ夢を見て…
という時は
もう、嫌になって起きちゃいますね。

薬も使いようで…。
辛い時は寝逃げに使ったり…。

疲れ果てると夢さえも見ずにひたすら眠りに溺れますね。

コメントありがとうございました!

登場人物

すみません、あまのじゃくな部分が多々ある人間なので、10位から読んで、今9位です。
登場人物3人(え、人と数えていいのか・・)とも、みな作者というお話ですか。
なるほど。
この話で一番強く語っているのは、守護神ですね。
ということは、きっと守護神が1/3以上、作者の心の内を占めているんだと思います。
誰にでも言えることですが、怖いと思う気持ちは、本当に大切です。なくてはならないものだと思います。
大事にしてくださいね。

TAKU様

おお、10位から読むのもまた面白いかもしれません。
辛かった時に書いたお話です。
(カウンセラーさんにSha-Laさんらしい方法だと思いますと行っていただけました)
なるほど、確かに一番強く語っているのは守護神ですね。
無意識でした。
怖い、という気持ちなくてはならないものなんですね。

コメントありがとうございました!
管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。
  • 【美理衣&ルーゼン 第7章 ルーゼンの嫉妬 8】へ
  • 【奴隷になった娘 15】へ