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美理衣&ルーゼン 第9章  3人の囚人(完結)

第9章 3人の囚人 4

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「あの……ありがとうございました」

 拘留所棟へ向かいながら、美理衣はロウに言った。

「いえ、私はただ休暇を頂いただけですから」

 ロウが微笑む。

「有給休暇なんてあるんですね」
「それはもちろん。たまに私用で取らせて頂いております。代理の者も先代の国王の執事ですので慣れておりますから、ミリー様の朝食の準備などもご心配なく」
「あの……ロウさんの寝る場所は大丈夫ですか……?」
「はい。客室など寝室のある部屋はたくさんございますし、その上、好きなところで寝ろとまでおっしゃって頂いたので、遠慮なくそうさせて頂きます」

 そう言ってロウは意味あり気に微笑んだ。ロウが日頃から気に入ったメイドに声をかけ、寝室に誘い込んでいるなどとは美理衣は知る由もなかったが。

「それから、ミリー様。今は任務外ですので、これは私の勝手な独り言として聞き流して頂ければと存じますが――」

 ロウは軽い口調で続けた。

「確かに、作戦の最終段階にミリー様の両手両足を切断する計画はございましたが、仮に最終段階まで進んだとしても、ルーゼン様はミリー様の両手両足を切断なさるようなことはしなかったと思いますよ」
「でも……ルーゼン様は本気だったって……」
「あの方は本当に素直じゃないですから」

 ロウが笑った。

「最初の水責め、浴槽に張った水の中に、誰がミリー様の頭を押さえつけたか覚えていらっしゃいますか?」

 あの時のことは恐怖のあまりよく覚えていない。でも確か、ルーゼンが自分のネクタイで美理衣の手首を後ろ手で縛り、そのまま…。

「……ルーゼン様ですか?」
「そうです。ルーゼン様はその時もかなり手加減なさっていらっしゃいました」
「そんな……! 私、苦しくて本当に死ぬかと……!」
「本来、水責めは、相手が気を失うまで続けます。一度水が肺の中に入ると人間はすぐに意識を失うものです。そして、気を失ったら、すぐに水を吐き出させ、再び続けます。口を割るまでそれが続けられます。しかし、ルーゼン様は、ミリー様が気を失わないよう調節し、ちゃんと呼吸できるよう配慮されているよう見受けられました」

 そう言ってロウは微笑んだ。

「そもそも水責めなど、ルーゼン様自らがなさるようなことではございません。普通なら、私か他の部下にやらせたでしょう。他の部下には触れさせず、あえてルーゼン様が自らなさったのは、ミリー様に対して手加減を加えるためだったとしか私には思えません」
「それは……何のために……?」
「さあ? 私の独り言はこれで終わりでございます。――この中の3人の囚人たちはそのような手加減なく拷問された者たちです。お会いになる覚悟はできていらっしゃいますね?」

 覚悟…。ルーゼンにもそう言われた。

「はい……」

 2人は拘留所棟へ入った。





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一応、コメント1件もしくは拍手2つ以上が付いたら、
「読んでもらったもの」と判断して続きをアップします。
なので拍手でいいので、拍手下さい(笑)

作者より
今頃、第1章の序盤の伏線回収です(笑)
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~ Comment ~

おはようございます

意外にやさしい一面と、家来だからですか?かばってしまうんですね、王様。
私はここでつけ込むのかなと少し下種な想像をしてしまいました。
最近の荒らしのせいかなぁw
いけませんね。
この後王様がどう口説くのか・・・もしくはロウなのかな・・・
ちょっと気になりますねw

ちなみにゲームですが、ファイヤーエンブレムというゲームで、もう始まってしまってて名前は・・・
中世の世界の話っぽい感じでちょっと面白いです。
ただまぁ・・・主人公は下っ端の魔法使い(しかも流れ者)なので・・・

でも、話が進んで好感度などが上がると、異性と結婚してその子供がストーリーに出てくるそうです。
ちょっと面白そうなので、寝るときなどに少しずつやってます。

こうして異世界を旅してると、こういう話も楽しく読めますねw

続きが楽しみです。
ではでは!

ヒデ王様

残酷性と優しさを併せ持つルーゼン国王ですw
美理衣についてはベタベタ甘々なのに、みりいは気づいていません(笑)

下っ端の魔法使い…ファンタジーの王道っぽくて良いですね
そちら所面白そうです!
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