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美理衣&ルーゼン 第9章  3人の囚人(完結)

第9章 3人の囚人 5

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「…………!」

 美理衣は声も出せなかった。
 そこは、拘留所棟の鉄の扉を入ってさらに奥の扉の向こうにあった。
 3畳に石のベッドのみの地下牢には入ったことがあったが、ここは3畳どころではなく、1畳すらないような狭さだった。
 檻の向こうでは、3人の囚人たちが硬い床の上に身体を折り曲げた状態で3つの部屋に分かれて閉じ込められていた。 
何より驚いたのは、全員が頭から足の先まで全身包帯だらけの上、その身体中の包帯にも血がひどくにじみ出ているありさまだった。

「重傷者は2人だけだったんじゃないんですか!? しかもルーゼン様とロウさんが治療したって…」
「弾丸の摘出手術などは即日行いましたが、その後、毎日、拷問にかけております。その都度、怪我は担当医師が治療し、翌日にはまた同様に拷問にかけます。今の状態では、全員が重傷者と言えます」

 ロウが冷静に答えた。

「こんな状態じゃ、話もできません! 3人をもっと広い部屋へ一緒に閉じ込めることはできないんですか!?」
「3人を一緒にすると、何を企むか分かりません。狭いスペースですので、ここでお話なされば、普通のお声でも3人ともに十分聞こえるかと」

 美理衣は3人に向き直った。3人とも背中をこちらに向けてうずくまったり、足を曲げて横になったりしている。

「あの……私の言うこと聞こえますか?」
 
恐く、この至近距離だとロウの言った通り十分聞こえてはいるのだろうが、誰一人振り返ろうとしなかった。

「 私のこと……覚えてますか……? 私はあなたたちが連れ去った秋津風美理衣です」
 
何人かが反応するのが分かったが、相変わらず、こちらに背を向けたままだ。

「あの! このままだと3日後には誰か1人殺されてしまいます! もしかしたらもう1人も……」

 言い終わらない内に、男の1人が叫んだ。

「さっさと殺せ!」
「え!?」

 驚く美理衣に、別の男も言った。

「こんな思いをさせるくらいなら、さっさと一思いに殺してくれ!」

 美理衣は当惑の表情を浮かべた。





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作者より特になし。

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~ Comment ~

NoTitle

拷問にとって何よりつらいのは殺さず生かさず。
よくわかってらっしゃるといいましょうか。

参考になるかどうかわかりませんが、中国の死刑には眠らせないで殺すというものがあったそうです。
寝ようとすろと、起こされ続け、それをひたすら繰り返す。
2週間ちょっとで気が狂い、死に至るそうです。

こういう状況に追い込んで知ってることを吐かせようとするから、軍人は敵の手にかかる前に自決するために小刀や拳銃を持っていたというのを聞いたこともあります。
結構リアルな描写ですねw
続きを期待しています。
ではでは!

ヒデ王様

眠らせないで殺す、というのは
聞いたことがあります。
中国でしたか。
多分、私、10時間で死にます←1日持たんのかいっ!

そうそう、敵の手にかかる前に…って
それ、今後の章のネタバレになりますので
そこはスルーしておきますね(笑)
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