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★読切!(ショートショート・短編) 高校生の恋愛・大人の恋愛・ ファンタジー等

悪魔の媚薬(前編)(ヨーロッパ貴族の物語。全2話)キリ番企画

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「落札!」

 オークショナーの言葉が会場に響き渡った。

「お客様の番号をどうぞ。ありがとうございます」

 落札者の身元を確認し、ポーターたちが品物を落札者の元へ運ぶ手はずを整える。

「では皆さんお次は666番。悪魔の番号と呼ばれる番号ですが、これは実にそれにふさわしい品です。あのクレオパトラも愛用していたという媚薬。少量使うだけで美しくなり、たくさんの男性を虜にするため『悪魔の媚薬』とも呼ばれる品でございます」
「品物はこちらでございます」

 別のポーターが会場の客全員に見えるように、紫色の小瓶を高く掲げて見せた。

「手始めは20フランで。では、15フランでは? 15フラン……20フラン……」

 次々と札が上がる。

「30フランで落札! またまたバシュレ男爵夫人様、ご贔屓ありがとう存じます。ではお次の品667番は――」



「これよ! 私が欲しかったのは!」

 オークション会場を後にし、馬車に揺られながらバシュレ男爵夫人ことカミーユは手の中の小瓶を力強く握り締めた。
 カミーユは3人の姉妹がいるが、皆、パリ一番の美女と呼ばれていた母に似てとても美人である。一方のカミーユだけなぜか優しいが冴えない父親そっくりで、ずっと容姿を気にして生きてきた。
 婚姻もそうだ。
 他の姉妹達にはバシュレ男爵よりももっと身分の高い伯爵や子爵から山のように結婚の申し込みが来た。なのにカミーユにだけは結婚の申し込みなど全くなく、父親の勧めにより、父親の知り合いの息子であるバシュレ男爵と結婚することになった。
 夫とは父親の手前仲良く振舞っているが、実際には夫は毎晩のように浮気していることをカミーユは知っていた。ただ、それを申し訳なく思っているのか、夫はカミーユに好きなだけ金を与えてくれていた。

 屋敷に着いたカミーユは、早速鏡の前でその媚薬を顔全体に付けてみた。
 気のせいだろうか、なんだか顔の輪郭がスッキリとし、目もいつもよりもくっきりと大きく開き、頬も自然な淡いピンク色に染まっている気がする。

「でも髪型が変だわ……」

 流行のヘアスタイルにしてもどうせ似合わない。そう思っていつも屋敷に来るヘアドレッサーには、カットと軽く巻く程度しかしてもらったことがなかった。

「ヘアドレッサーをすぐに呼んでちょうだい」

 召使に命令し、再び鏡の前に座ると、今度は服装が気になった。馴染みのヘアドレッサーは言え男性だ。男性と会うのにこんな質素なドレスでは気が引ける。カミーユは慌ててドレスルームに行った。なかなかピンと来るドレスはなかったが、とりあえず先ほどのよりは豪華なドレスを着た。

「バシュレ男爵夫人様……。これはまたいつもに増してお美しい……。今宵は宮殿でパーティーでもあるのですか?」

 ヘアドレッサーは到着するなり驚きの声を上げた。

「いいえ。たまには髪型を変えてもらおうかと思って。私に似合うように仕上げていただけるかしら?」
「もちろんでございます。早速髪を触らせていただきます」

 いつもは退屈でしかない髪のセット。だが、今日のヘアドレッサーはいつもよりもとても丁寧に髪をとかし、髪を撫で、カミーユはまるで身体を愛撫されているようなうっとりとした感覚に陥った。

「こちらでいかがでございましょう? わたくしは仕事柄、宮殿の姫君の髪も触らせていただいておりますが、今のバシュレ男爵夫人様は姫君よりもお美しいです」

 そう言ってヘアドレッサーは鏡に向かうカミーユの後ろからそっとカミーユの肩に手を置いた。その手が熱く感じる。カミーユはヘアドレッサーの手の上にそっと自分の手を重ねた。

「本当に綺麗だわ……。まるで私じゃないみたい」
「いえ、まさにこれがカミーユ様なのですよ」

 ヘアドレッサーはカミーユの耳元でそう囁いた。カミーユが振り返る。そっと唇が重なった。

「あなた――今から時間はある?」
「カミーユ様のためでしたら、今日のこれからの予約は全てキャンセル致します」
「主人が帰ってくるまでにもう一度髪をセットしてもらえるかしら」
「もちろんです――アフターサービスは料金不要ですので」



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お陰さまで、後編も書けました。悪魔の媚薬(後編)

作者より
キリ番6667を踏まれた「なんとなくショートショート」の火消茶腕様のリクエスト
「悪魔の番号666」をテーマに書いてみました。
が、悪魔の番号666が出てくるのは冒頭だけで、結局媚薬の話です(笑)←笑い事じゃない
火消茶腕様、申し訳ありません。

オークショナーのセリフ、ヘアドレッサーの存在は
劇団四季の「オペラ座の怪人」を元に書いております。オマージュです。リスペクトです。愛です。
「オペラ座の怪人」ではオークションナンバー666番は、
ファントムによって落とされた「シャンデリアの破片ひとそろい」。
「当方で修理し、破片を針金でつなぎ、新たに電気が点くようにいたしました。
これでほぼ昔通りの姿がしのばれるでしょう。
ちょっと明かりをつければ、昔の亡霊も逃げ出すことでありましょう!」
ジャーン!ジャジャジャジャジャーン!で本編が始まります。
この小説より面白いので
北海道の方はぜひ観に行ってみてください。(現在札幌にてロングラン公演中)
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~ Comment ~

NoTitle

ゆっくりで結構です、といったそばからすでに前編が。

早いですねえ。
話はなかなか興味深く、後編が楽しみですが、ちょっとわからないのが、媚薬の値段。現在の円に直すといくら位の設定なんですか?あんま高くないのかな?

火消茶腕様

「666」で思いついたのがやはりオペラ座の怪人の落札シーンでした。(舞台を30回以上観ています)
手始めに20フラン、では15フランでは?20フラン30フランで落札!
というのもそのままなんです。

でもオペラ座の怪人の本編にオペラ座の怪人が「月2万フラン」の給料を支配人からもらっていることが分かります。

え?貨幣価値ってどうなってるの?

と、鈍感な私は全く気付かなかったのですが、
同じくリピーターと思われるお客さんが、
俳優とのイベントの際に「当時の貨幣価値ってどうなっているんですか?」と
質問し、
それに答えた俳優は「僕たちも初演(25年ほど前)から調べているのですが、よく分からない。オークションのシーンは本編より何十年も後なので、貨幣価値が変わったのかもしれない。とりあえず台本通りやっています」と答えていました。
ちなみに、劇中で30フランで落札されたものは、オペラ座の地下室(オペラ座の怪人の住んでいた場所)で見つかった「手回しオルガンの形に仕立てた張り子のオルゴールでペルシャ服を着て、シンバルを叩く猿の細工付き(まだちゃんと動きます)」というものなので、まあ、凝ったシンバルを叩く猿のオルゴールくらいの価格かと…(笑)


コメントありがとうございました!
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