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「★短編集3~10話までの作品(完結)」
キンセイから来た人(SFラブコメ) (全10話完結)

キンセイから来た人 第7話(ラブコメ・ファンタジー・全10話予定)

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「寒……」

 ここ数日、明け方はとても冷え込む。掛け布団の下に隠れるように身体を縮めながら、私は毛布の行方を思い出そうとした。

(そろそろ毛布がいるから用意しておいて……。そして……)

 誰かに貸したような気がする。だが、考えようとする頭に睡魔が襲いかかる。
 ふわり。
 急に身体が暖かくなったのを感じた。

「暖かい……」

 心地の良い暖かさに、私は縮めた手足を伸ばした。ひんやりとしたシーツが気持ちいい。と同時に、再び意識は睡魔に持って行かれてしまった。 

 気づくと、カーテンからは陽の光が差し込んでいた。

(あ……)

 床にはエフィムがまだ眠っていた。相変わらずの端正な顔立ちだ。
 私はエフィムを起こさないように静かに起き上がり、そっとカーテンを開けた。太陽の光がエフィムを照らし出し、眩しさのせいかエフィムは一瞬眉をひそめたように思えたが、まだ起きなかった。
 陶器のような肌。だがその白い肌は昨日見たよりも青白く見えた。

(汗ばむほど暑いかしら……)

 エフィムは顔に汗をかいていた。明け方よりは暖かくなったものの、汗ばむほど……

(あ……! ストール!)

 エフィムのストールが私のベッドの掛け布団の上にかぶせられ、エフィム自身には何もかけられていないことに気がついた。そういえば、明け方すごく寒く感じたのを思い出した。寒くて目を覚ましかけたところ、何か温もりを感じた記憶がある。あれはエフィムのストールだったのか。

(じゃあ、あの寒い時にエフィムは……)

 エフィムに駆け寄ると、肌に触れるよりも前にエフィムの体から発する熱を感じた。

(熱い……! これは高熱だわ……)

「エフィ……陛下。大丈夫ですか……?」
「……うう……」

 エフィムは小さく声を発したものの、起きようとはしない。私はマカルのいる台所へ急いだ。
 マカルは既に起き上がり、貸した毛布も丁寧に畳んで置いてあった。

「暁美殿。陛下はよくお休みになられたか」
「それが……」

 私が話し出す前に何かを察したのか、マカルは形相を変えて、私の言葉も聞かずに私の部屋に駆け込んだ。

「陛下! どうなされましたか!?」
「う……マカルか……?」
「はい、お側に! 陛下、ひどい熱ではありませんか! ストールも身につけずに! 暁美殿、これは一体どういうことかご説明願いたい!」
「私は何も……っ」

 私が答えらずにいると、エフィムが上半身を起こした。と、同時にマカルがその前にひざまずく。

「止めよ! 調査対象者との諍いは許さんと申したであろう!」

 やや鼻声で苦しそうにも思えたが、そのきつい言い方に私まで身がすくんだ。

「しかし陛下……」
「マカルよ。お前は、自分の髪の色が私の運命の人と同じだから私がお前を側近としてそばに置いているなどと申したそうだな」
「そ、それは……暁美殿、余計なことを!」

(きゃーーーーーーっ!)

 マカルに睨みつけられて、私の身はすくんだ。

「マカルよ。お前は私が見た目だけで側近を選ぶような腑抜けな王だと思っていたのか」
「い、いえ、そのようなことは決して!」
「私はお前の能力と忠誠心を見込んで一番の側近としておる。それ以上でもそれ以下でもない」
「な、なんというもったいないお言葉……。この上ない喜びでございます」

 マカルはひざまずき、床に頭がつきそうなほど深く頭を下げた。




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作者より
11月も末だというのに、あまり寒くないという…。
えーと、本文にもどこかで書いたんですが、金星人のエフィムとマカルは
太陽に近いところに住んでいるので、
地球はとても冷えるんですね。
なので、風邪をひいちゃったようです。
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