デス・フィアンセ2

デス・フィアンセ2 第7話

 ←体調悪い… →いろいろ放置して申し訳ありません
「……恋人を……その無の世界へ連れて行く時、悲しくなかったですか?」

 輝夜はそう訊ねてしまってから、自分の質問に後悔した。悲しくないはずがない。
 だが、紫仙の答えは輝夜の予想外の答えだった。

「いや。むしろ早く絶命してくれることを望んだ」
「どうして!?」
「当時、魔女と判断された者の死刑方法は火あぶりの刑が一般的だった。棒に縛り付けられ、足元から火を付けられる。その頃の俺の階級では、助けることはもちろん、即死させることもできなかった。彼女が足元から徐々に焼かれ、もがき苦しんでいるのを俺はただ見ているだけしかできなかった。当時の俺は、完全に絶命した人間しか無の世界へ連れて行けなかったから、早く楽にしてやりたいと思った」

 そう言って紫仙はちょっと苦笑いした。

「もっと階級の高い死神に、煙でショック死…つまりすぐに死ねるように頼めば良かったんだが……。俺が自分で彼女を無の世界へ連れて行きたいと思ったばかりに、長く苦しい思いをさせてしまった」


 大切な友達2人を亡くしたことは辛かったが…。
でもロードも辛い思いをしてきたんだ。
 何もできずにただ死んでいくのを見ているだけ……。
 それは、今の自分の気持ちにも重なるような気がした。

「琴子と優子を即死にさせたのはロードだったんですね…?」
「……ああ」

 それがロードにできる精一杯の優しさだったんだろう。
 私を遊園地へ行かせなかったのも、2人の遺体を私に見せたくなかったから…。
 輝夜はそう思った。




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管理人のみの方

悲しい出来事を思い出させてしまってすみません。
きっと、コメント主さんが来られて、ホッとしてお亡くなりになられたんでしょうね。
死神の話なので、今後も亡くなる人物が出てきて、お辛いかもしれません。
辛かったら、無理してお読みにならなくて大丈夫ですからね。

コメントをありがとうございました。

NoTitle

Sha-Laさん、こんにちは^^
夏の盛りも過ぎ、少し涼しくなってきましたね。
過ごしやすいですが、疲れが出やすい頃でもあります。
くれぐれもお大事に。

デス・フィアンセ、拝読しました^^
優しさの形は様々で、時には伝わりにくかったり、気づけなかったり。
哀しい結果だったけれど、ロードさんの思いが輝夜さんに伝わって良かったです。

hilo様

こんにちは。
コメント返信がとても遅くなり、大変申し訳ありません。
体調のこと、お気遣い下さりありがとうございます。
hilo様も季節柄、体調にはお気をつけてくださいね。

デス・フィアンセ、お読みいただきありがとうございました!
そうなんです、これからも辛いことも出てくるかもしれませんが
心が通じ合えばいいなと思っています。

温かなコメントをありがとうございました!
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